2007年9月16日日曜日

before then

http://stop-rokkasho.org/read/before-then-j.html
Norma Fieldの詩を読んでいたら、 やっぱり音を聴きたくなりました。
http://stop-rokkasho.org/media/1/67_before-then.mp3

放射性廃棄物の再処理工場では、 原発が出す一年分の放射能を、
一日で放出する。
日本中の原発の廃棄物は、六ヶ所村に集められ処理される。
青森県六ヶ所村の海や空や大地や鳥や魚や花や人は、
垂れ流しのプルトニウムで汚染され放題。

あたしが大好きな、蜜がぎっしり詰まった林檎を 齧った瞬間、
ヒバクしてしまうってことかしら。

So what's gonna happen after all?

新聞のヘッドラインは無味乾燥に原発事故を報道する。
目に見えない放射能は、ひたひたと命を侵食する。

だから、想像するしかない。

あたしの呼吸と六ヶ所村の空はつながっている。
だけどメディアは、あたかも繋がっていないように、報道する。
過剰なセンティメントとは距離を置いたつもりなのに、 想像してしまう。
after allではなくbefore thenの可能性を。

過去日記その2

I shop therefore I am. 我買う故に我あり。 資本主義的デカルト型人生。

テレビの電源を入れるとコマーシャルが五月蝿い。
受動的に摂取する情報の、オートマティックな刷り込み。
これを買うとあなたは幸せになれますよ。
これを所有すると、ステキなライフスタイルが約束されます。
だから買ってね、にっこり。極上の、洗練された笑顔。
企業の欲望のメッセンジャー。
快楽原則=更なる資本の蓄積と富の集中。

CMには耳障りの良いコピー、手ぬるいBGM、
そして 旧共産圏の国営放送の主人公みたいな笑顔しか出てこない。
にっこり。幸福の徴しである笑顔。
笑顔イデオロギーは宣伝媒体を介して、日常に侵食してくる。
あたしにとってそれは余りにも健康的で人工的で、白々しく、空恐ろしい。

稀にアクシデントで、モールやデパートに迷い込んでしまう。
消費空間は至るところに待ち受けているから、回避不可能。
大量生産プラスティックとメイドイン搾取工場お洋服に包囲され、 膨大な量のモノと情報のインフレーションにくらくらと眩暈。 陳列された沢山の商品。倉庫での大量虐殺が約束されたモノ。 メディアと企業が手を組んで、技術的に生み出される流行。 虐殺を免れるか否かは、多国籍企業の戦略に依存している。 ダーウィン的淘汰。資本主義が形成する「自然」のなかで。 流行としての価値。

流行としてのハイテンポな情報更新。
「つまり・・・モノの価値=時間を奪い取ることである」      
『消費社会の神話と構造』ジャン・ボードリアール

2007年7月29日日曜日

rough-rough thesis

地球といのちの存亡をかけて、真のデモクラシーへの道は開かれつつある。本稿で私は、1990年代に世界中で起こったグローバルな抗議運動に焦点を当て、真のデモクラティック・プラキサスを検証する。反グローバリゼーション運動や、social justice movement、さらには民主主義支持運動と呼ばれる大きな流れは、激化する環境破壊や、終わりなき戦争、南北間の不平等発展や東西の対立を生み出しているグローバルに統合された(経済)システムに対する、民衆の大規模な異議申し立てであった。とりわけ重要なのは、1999年秋のシアトルでの、WTO官僚会議での抗議運動である。雑多な目的を持つ多様なグループが、真のデモクラシーへの共通な欲望のもと集結し、大規模な抗議活動を可能にした。この場において権力は中央集権化されることなく、力は人々に平面的に分散され、多種多様な目的を持つグループの異質性と単独性を保たれたまま、他のグループとの連結が可能になった。真のデモクラシーの実現に必要不可欠なこれらの要素を深化させ、シアトルでの運動でひときわ光彩を放つ、スターホークという環境活動家に焦点を当て、本稿はいのちの存亡をかけた、地球とのあらたな関係性の構築を提示する。

1.民主主義支持運動とはなにか
 A.ナオミ・クレインが言うところの"pro-democratic movement":define
 B.1999, Seattle; the shut down of WTO meeting
 C.the role of affinity groups:
 →環境活動家スターホークの役割
2.スターホークとは誰か
 A.歴史と背景
 B.地球=生命
 C.自然性=女性
3.環境危機とデモクラシー
 A.デモクラシーとは、なにか
 B.自然、マルティチュード、人々の力
 C.革命的契機としての環境危機

2007年5月17日木曜日

ひたひたと、深く

考えたい。知性が研ぎ澄まされて、思考がどこまでも深くなっていき、感覚の地平がどんどん広がっていく時間。ニューロンの過剰発火は脳に心地よいスリル。
おそらくあたしは、知的エクスタシー中毒。

考えることはあたしにとって、呼吸すると同じこと。日常生活の煩雑で凡庸な出来事の反復に支配されてしまうと、どうしても思考が浅くなる。呼吸が浅くなる。知覚できることのレンジもどんどん狭くなる。だからふと立ち止まって、深呼吸をすることが必要。注意深く世界を感じて、ひたひたと押し寄せてくる思考の深みにはまる。フランス語でいうところのアタンションかしら。

あたしを「あるべき労働者/消費者」の鋳型にはめ込もうとする見えない権力の力は、職場や因習的な人間関係のしがらみやメディアや商品を通じて日常生活に容赦なく入り込んでくる。資本の力に流されちゃいそうになる瞬間、あたしは立ち止まって考える。
深呼吸。内なる声に耳を澄まし、内なる力を喚起させるために。
そしてあたしに立ち戻る。
深く考えること。それは現体制に対する疑問と危機感を持つことにとって必要なことである。
なぜなら日常生活こそ社会変革の実践の場であり、革命へのバトルフィールドであるからだ。

2007年4月20日金曜日

おもてなしの科学

質の高いおもてなしを実現できれば、お客様はまた来てくださるのではないかしら?
という淡い期待に一石を投じる実験結果を発見したので、ご報告させていただきます。

コーネル大学ホテルスクール、ジュディ・シガーウ博士による実験は、顧客満足度とリピーター率に科学的な因果関係がないことが明らかにしました。顧客満足度(以下CS)が高ければ高いほど、お客様の価格に対する感覚は麻痺し客単価アップにつながることは明白な事実です。さらにCSの高さととお客様ご自身によるポジティヴな「口コミ効果」は連動している故、新しいお客様の獲得にも貢献します。しかしながら、いくらお客様がホテルのハード・ソフト面で満足していただいたとしても、そのお客様が将来継続的に同じホテルをご利用なさるとは限らないことが科学的に立証されました。

またお客様にお越しいただけるような、おもてなしの方法はあるのでしょうか?
シガーウ博士はリピーター率の高さとお客様の「ロイヤリティ」がもたらす収益性について言及しています。ロイヤリティとは「ある商品やサービスを将来継続的にひいきにし、そして再購入することに深く献身し、他商品やサービスへの移行を促す状況的な影響やマーケティング活動とは関係なくもたらされる、同じブランドへの反復的な購買行動」と定義されています。故にロイヤリティが高ければ高いほど、同じ商品・サービスを継続的に購入するという行動と直結し、お客様にまたお越しいただくことにつながります。

ロイヤリティを高める決定的要素は何か?シガーウ博士は「お客様とスタッフのかかわりあい」であると言及し、さらに最もロイヤリティが高まるのは、「こころのかかわりあい:ego involvement」であると断言しています。 「またこのホテルに来たい」。そうお客様に思っていただけるようなおもてなしを実現させるための、ロイヤリティを高める接客の科学的な事実を博士は提案しています。

年配のお客様は承認願望=自分が何者であるかを覚えてほしいという欲求が強い(特に男性)。故に可能な限り「いらっしゃいませ、~様」と名前で呼び、時と場合に応じて社会的ポジション(役職)などで呼ぶことによって、お客様のエゴを満たし、リピーター獲得につながる。
年配の女性のお客様はリスクを軽減したい傾向が強い。故にお客様のリスクを最小限に抑える為の情報提供が鍵である(例えば空港バスに乗る年配のお客様に、到着後の乗り換え便の場所や、到着後の乗り継ぎ場所までの行きかたをさりげなくお知らせしながら、停留所までご案内する)。
女性のお客様は「自意識」を満たしてくれるサービスを好む。故に、 装飾品やお召し物に関する話題がコミュニケーションを円滑にする傾向が強い
ビジネス客は様々な客層のなかで最もロイヤリティの潜在性が低く、他ホテルに移行する確率が最も高い。忙しく働く彼ら・彼女らが求めているのは丁寧かつスピーディな対応である。

僭越ながら、ご紹介させていただきました。
出典:コーネル大学ホテル・レストラン経営学季刊誌(Aug 2004)
http://www.hotelschool.cornell.edu/research/chr/pubs/quarterly/featured/execsummary.html?name=aug04siguawskogland.pdf
”Are your satisfied customers Loyal?" by Iselin Skogland and Judy A. Siguaw

2007年4月12日木曜日

遅ればせながら『不都合な真実』

教科書のように解りやすく、地球温暖化を理解できる素敵な映画でした。

資源の略奪で戦争が起こることは自明の事実。
地球温暖化による水の枯渇の利権争いで戦争が絶えないこともまた事実。

あたしが自動車免許を取らずに自転車とバスを活用するのは、
実は地球温暖化対策なのよ、というエクスキューズが出来た。

高度に成長した資本主義社会の中で、テクノロジーに頼らずに生活をするのは、無理。
だからこそ、できるだけ環境に配慮した車や冷蔵庫に買い換え、地球温暖化対策をしよう。
自転車にのって、マイ買い物バッグ持って、ウォーム/クールビズでエコライフしよう。
なぜなら一人一人の心がけで、地球の環境は良くなるんだ。
余りにもナイーヴに聞こえるが、すがらざるをえない、選択肢。

所詮人間一人一人のCO2排出量なんて、マクロなレヴェルでは微々たる物。
メジャーな環境破壊エージェントは、自然を搾取=利用し利潤を得る大企業でしょう。
さらなる資本の蓄積へとドライブをかける国家と、企業の肥大した欲望こそが、
地球環境をめちゃめちゃにした主人公でしょう。
権力は、その真実を隠蔽し、否認し、資本のロジックを強化するためにどんな手でも尽くす。
それを知っているが故にゴア氏は、ボトムアップの地球温暖化対策を訴えるのかもね。