2007年1月31日水曜日

the perpetual war

グローバル経済下の戦争は、空間を超えている。
領土を越え、テロリズムとの戦いは世界中隅々にまで偏在している。
ヴェトナム戦争で泥沼に陥ったアメリカが苦肉の策で編み出した、
テクノロジーを駆使した「クリーン」な戦争。
いかにアメリカ軍の戦死者を最小限に抑え、敵の死体を最大限にするか。
結果、死の恐怖の反作用として生まれた、自爆テロ。

いままさに、いつでも、どこでも、だれにでも、起こりうる、死。
テロリズムという見えない「敵」との戦い。
それは戦争を日常に引きずり込む。
「敵」の不在=「敵」の偏在。
いつでも、どこでも、だれにでも、いままさに、死が起こりえるという可能性/恐怖。
恒常的な戦争状態を今あたしたちは、生きている。

『マルチチュード』でネグリ/ハードが言うように、
「隠喩としての戦争」が蔓延っている。
見えない敵との戦い。テロリズムとの戦いであると同時に、
「勝ち負け」に支配される、グローバル経済下の競争原理。
ゲームに勝つことができれば更なる富の蓄積があるはず。
その前提の下に、ゼロサムゲームが激しく繰り広げられる。
「見えない競争相手」に勝てば、富を享受できるはず。
結果、勝つ為に「頑張らなければ」いけないimperativeが社会野を覆い尽くす。

半ば永続化された競争と、恒常化された戦争は
有効需要の生産に裏打ちされ、軍需産業と国家の癒着に寄与する。
もうそろそろ、限界でしょう。死の欲動は飽和状態。
死ではなく、生の拡充を、あたしは願ってやみません。

サラリー女

前近代的な封建制が色濃く残る地方都市の中小企業と契約を交わし、
毎月決まったお給金をもらい、労働力を提供しています。
あたしはいわゆるサラリー労働者です。

役職やキャリアで構成される組織はヒエラルキーを形成し、
上下関係を重んじることが徳とされる。
垂直的な関係性に支配された、男根主義が蔓延る、ピラミッド型組織。

官僚が「女は子を生む機械である」と断言する日本国における、
男根的組織の中の、サラリー女の生き難さ。
男の論理に身を摺り寄せて労働する、その非合理性に、辟易。

むかし女は、賃金労働から周縁化されていた。
賃金労働の主役は男。
女の労働は歴史的に、男の労働力を再生産するものと位置づけられていた。
たとえば、家事、子育て、セックス。
「家」、「母性」そして「愛」イデオロギーが女の無賃金労働を合法化し、
何処にもいない「あるべき女」、ジェンダー・ロールの鋳型を捏造した。
しかし、資本はさらなる蓄積の為の労働力の多大なインプットを要請し、
家に閉じ込められていた「あるべき女」は、安い労働力として動員されていった。

近代的国家の建前=「性別」は仕事に影響してはならない。
子産みマシンと子産ませマシンが出会う場である賃金労働空間で!

封建的サラリー労働では、上下関係は実際の業務以上に重要だったりする。
「上」を立てることのくだらなさ。ヘーゲル的な、主人と奴隷の弁証法。
主人は奴隷に主人として扱われて初めて、主人となる。
部下が上司が行使する権力を実感させてあげて初めて、上司は権力を持つ。

あたしは立たせたいと欲望する対象しか、勃たせてあげない。
so why don't you stay away from me 'cause I know you just wanna get hard.

2007年1月24日水曜日

inside out/outside in?

他者、(或いは他者性)の無さに辟易する。
ありもしない内面を吐露することによってカタルシスを得る。
エディプス三角形の中の悲劇は、外から見ると余りにも滑稽。

同じルール=言語を共有している。
あたしとあなたは、同じ言語を共有している。
故に、あたしとあなたは同じルールを共有している。
「共同幻想」の三段論法。
自分と「あなた」は一体である。 形成される、甘えの空間。 イマジナリ。

あたしとあなたの間には、絶対的な差異が、ある。

其れだけ、認めて。